【S&W M58-44: The .44 Magnum Military & Police】4inch HW ブルーイング&チューンアップ・カスタム (TANAKA/タナカ)
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当オークションをご覧いただきありがとうございます。どうぞ最後までお読みいただきますよう、お願い申し上げます。☆☆☆はじめに☆☆☆当商品は金属製ではなくHW樹脂(=熱硬化性樹脂ではない特殊なプラスチック)製のモデルガンです。『金属性弾丸』を発射する機能や強度はありません。プラスチック製BB弾も発射は不可能です。SPG表示等は画像7でご確認ください。☆☆☆ 商品 ☆☆☆【S&W M58-44: The .44 Magnum Military & Police】 4inch HW モデルガンです。出品商品は木製グリップを装着した本体と付属のカートリッジ(未発火)、取り扱い説明書、元箱(TANAKA M29 4inch)となります。撮影に使用したダミーカートリッジや比較用のM10、M13は付属しません。☆☆☆ M58-44をめぐるファンタジー ☆☆☆主に警察向けに『357Magnumよりも大口径で44Magnumのような過度の貫通力やリコイルがない理想のカートリッジ』として41Magnumが開発され、M29の双子のようなデザインのM57とともに発表されたのは1963年のことでした。翌1964年には制服警官向けにデザインを特化し価格を抑えた【M58 .41Magnum Military & Police】が発売されましたが、M58の採用はサンフランシスコやテキサス、ニューヨークなど一部にとどまりました。その理由として41Magnumのコンセプトが当時は理解されず、中途半端で魅力に欠けるカートリッジとしか認識されなかったことを伝える資料が複数存在します。そうした側面は確かにあったようですが、M58の可能性に着目した人々も少数ながら存在しました。第二次世界大戦後間もなくアリゾナ州で工房を開いたガンスミスStephan Haasは、競技用および実用ハンドガンのチューンアップや市販の製品をベースにしたカスタマイズ・モデルの製作を手がける一方、居住する地域の各警察署を巡回して、現場の警察官が使用しているハンドガンのメンテナンスや個々の警察官からの相談に乗って助言するといった活動をボランティアで行っていました。その背景には、過去の個人的な体験から警察官に対して感謝と尊敬の念を抱いていたことがあったと伝えられています。M58が発売されるとHaasの耳にも現場の警察官たちの声が届くようになりました。意外なことに41Magnumのコンセプトに対して否定的な意見は少なかったそうですが、それでもネックとなったのはほかならぬ41Magnumというカートリッジでした。勢い込んで発売されたものの市場の反応は冷ややかで追随するメーカーもほとんどなかったため、カートリッジの種類が少なく選択肢が限られていたうえに価格も高止まりしていたことが現場の警察官に敬遠されていた理由だったようです。その事実を知ったHaasが目を付けたのが、すでにタイムプルーフされ豊富なカートリッジのラインナップが存在していた44Magnumでした。M58が44Magnum口径だったなら個々の警察官がそれぞれの使用目的に合った理想のカートリッジが選べるのではないか──。こうして誕生したのがM58をベースにカスタマイズされた【M58-44 The .44Magnum Military & Police】でした。完成した製品は現場の警察官たちに好意的に受け入れられ、製作を打診されることになりましたが、Haasはオーダーを受けるにあたって実費以外は請求しないことを明記した契約書を交わしました。こうした一連の出来事はやがて地元紙に紹介されることとなり、Haasが警察官のために無償で製作する【M58-44】は取材した記者により【Friendship 44Magnum】と呼ばれました。このエピソードからもわかるように、【M58-44】は一部で伝えられているような『世界最強のMilitary & Police』を生み出すことを目的にして誕生したものではなく──当時44Magnumのパワーを上回るファクトリー・ロードのハンドガン・カートリッジは存在せず、結果的にM29と並ぶ世界一強力なハンドガンになりはしましたが──41Magnumのコンセプトを実現する現実的なアプローチとして製造されたものだったというのが事実に近い解釈と考えられます。ひとりのガンスミスのひらめきから誕生した【M58-44】でしたが、これはアリゾナの一地方の限定的な成功例にとどまりました。加工にそれなりの技術が求められる割に見た目が地味でそれほど利益が見込めない【M58-44】の製造を追随するガンスミスが現れることもないまま、やがてM58は1977年に製造が終了し、44Magnum口径のMilitary & Police revolverをS&W社がみずから発売することもありませんでした。☆☆☆ コンディション ☆☆☆当商品はHW樹脂の表面にブルーイングが施してあります。全体のコンディションは、『Standard Catalog of Smith & Wesson』の分類に例えれば【EXCELLENT】(注)。外観上気になるような染めムラ(=金属光沢が退色した部分)もほとんど目立たず、フレーム内部や薬室などを除いたほぼすみずみまでブライトブルー・フィニッシュとなっています。亜鉛合金製パーツは別途仕上げがしてあり、HW樹脂とは色調が異なっています。また、フレームの上面、バレルの上面および前面はS&Wオリジナルにならってマットフィニッシュになっています。☆☆☆ カスタマイズ ☆☆☆Haasの行った加工も参考にしたうえで、当製品では次のようなカスタマイズが行われています。◇トリガー・ストップ・ロッドM29に装備されているこのパーツをトリガー・フィーリングの改善のために採用しました。スチール製で、見かけだけの装備ではなく正しく機能するようになっています。◇ボルトピンが大きく面取りされています。組み込む際につかえたり、パーツの形状に由来するがたつきのためピンのセンターが定まらずストレートな形状ではスタックしたりするため、それらを回避しようという意図でしょうか。しかし、穴があれば棒を突っ込もうとする短絡的な衝動(注:人の行動心理の解釈には諸説あります)にとらわれず正しい手順──組み込む際はスプリングを圧縮してそちらから先にフレームに収めます──で組み込むとともに、がたつきをなくせばストレートな形状でも問題は発生しません。パーツの形状を修正して公差を最小限にするとともに、貧相な面取りピンを切削除去してストレートな形状で強度も十分なスチール製ピンを打ち込んであります。◇ダブルアクションベースになった個体は、S&Wのダブルアクションの特長である『ハンマーリリースの前にシリンダーの回転が終了し、トリガープルの最終段階でエイミングに集中する』の再現度が今一歩で、特に左手で操作した場合にその傾向が見られました。タナカワークス製のS&WリボルバーではM10やM13、M15、M19、M36、M49等でこの現象が知られています。パーツの形状やセッティングを修正することで本来のアクションを再現しています。☆☆☆ パーツリスト M46 ☆☆☆M46は2種類用意が可能です。画像8──使いまわしのもので今回出品の商品とは別個体です──をご覧いただいた上で、落札後にAとBのどちらを希望されるか取り引きメッセージ欄からお知らせください。希望される方を組み込んで発送いたします。説明は以上です。疑問な点がありましたら、何なりとご質問ください。そして、ご落札のあかつきには24時間以内のご連絡をお願いします。入金は『かんたん決済』の支払い期限内にしていただければ大丈夫です。円滑な取り引きにご協力くださいますようお願い申し上げます。(注)『Standard Catalog of Smith & Wesson』には【EXCELLENT】について以下のような記述があります。EXCELLENT(EXC) : All original parts and configuration. For modern guns nearly new condition with only slight finish wear at muzzle or sharp edges.For antique guns sharp markings unmarred grips fine bore. Also excellent guns should generally exhibit at least the following percentages of original finishdepending on production era and type of finish:ERA BLUED NICKELPost - 1945 98% 99+%1920 - 1945 95% 98%1890 - 1920 90% 95% (後略)最後までお読みいただき、ありがとうございました。